【誕生日を祝い隊】


誕生日を祝うために必要なこと。


〚ご注意〛

・アドリブ大歓迎!常識の範囲内であれば、何をやっても大丈夫です。

・性別不問

・一人称、語尾等変えて頂いて構いません。



‪《登場人物》

①純(じゅん)性別不問

誕生日を祝いたい人。


②翠(みどり)性別不問

何も知らずにリサーチされる人。




-------❁ ❁ ❁-----ここから本編-----❁ ❁ ❁-------




純:「ねぇねぇ、翠?」

翠:「ん?なに?」

純:「翠って、ビックリさせられること好き?」

翠:「ビックリさせられること?」

純:「うん。」

翠:「えー・・・。ビックリさせられるの好きな人いるの?」

純:「え?いないの?」

翠:「心臓に悪いじゃん。」

純:「え!?翠、心臓悪いの!?」

翠:「そう言う事じゃなくて、ドキってするじゃんってこと。」

純:「ドキってするのがいいじゃん!」

翠:「純、ホラー、苦手じゃなかったっけ?」

純:「え?苦手だよ。」

翠:「そうだよね。」

純:「え?なに?」

翠:「ホラー苦手なのに、ビックリすることは好きなの?」

純:「あー・・・そういう事じゃないんだけど・・・。」

翠:「なに?お化け屋敷にでも入るの?」

純:「そもそもそんなとこ入ったら、翠にしがみついて動けなくなっちゃうよ。」

翠:「どうして私と入ることになってんの?」

純:「え!?一緒に行ってくれないの!?」

翠:「え?行くの?」

純:「行かないけど。」

翠:「行かないの?」

純:「行かないね。」

翠:「じゃあいいじゃん。」

純:「そうだね。

純:・・・・・・じゃなくて!」

翠:「なに?」

純:「翠はビックリすることが嫌いなの?」

翠:「嫌いって言うか・・・。

翠:なに?ビックリさせたいの?」

純:「え!?・・えっと・・・その・・・別に。(口笛)〜♪」

翠:「・・・ふぅ〜ん?

翠:いつもだけど、今日はいつにも増して変だね。」

純:「変じゃないよ!

純:翠をビックリさせたくて・・・あ!」

翠:「ん?なに?ビックリさせたいの?」

純:「ううん!ビックリさせたくない!」

翠:「・・・純、なんか変だよ?」

純:「変じゃない!大丈夫!!」

翠:「・・・そう?」

純:「うん!」


純:(だめだ、これ以上言ったら、変に思われる。)




(次の日)




純:「翠!一緒に出かけない?」

翠:「どこに?」

純:「宛てもなくフラフラと。」

翠:「なんで?」

純:「ちょっとウインドーショッピングしたくて!」

翠:「純、英語使えたんだね。」

純:「英語?」

翠:「ウインドーショッピング。」

純:「ふふん♪すごいでしょ!」

翠:「すごくはないけどね。」

純:「もう!翠はすぐそういうこと言う!」

翠:「何か欲しいものあるの?」

純:「特にないけど・・・。翠が欲しいものあるかなぁって。」

翠:「特にないよ。」

純:「行ってみたら見つかるかもでしょ!」

翠:「そんな感じで出かけたら、純、すぐ無駄遣いするでしょ。」

純:「無駄遣いしないよ!」

翠:「するよ。」

純:「しない!」

翠:「するよ。断言してもいい。」

純:「しないよぉ!!」

翠:「じゃあこの前一緒にウインドーショッピングした時、純何買ったか覚えてる?」

純:「え・・・う・・・。」

翠:「ん?」

純:「・・い・・・」

翠:「い?」

純:「・・・い、犬小屋・・・。」

翠:「あれはでっかい犬小屋だったねぇ!」

純:「そうなの!豪邸だったの!カーテンとかもフリフリで、家具付き一戸建て!ベットもふかふかで居心地いいと思うんだぁ!」

翠:「わかる!確かにあれは犬喜ぶよね!」

純:「そうでしょ!かわいかったよねぇ!」

翠:「うん!あれは見つけた時、テンション上がったよ!」

純:「そうそう!そうなの!思わずレジに駆け込んだもんね!」

翠:「でもうちに犬いないじゃん。」

純:「え?」

翠:「飼う予定もないよね、ここのマンション、ペット禁止だし。」

純:「あー・・・。」

翠:「今の純の部屋、半分犬小屋だよね。」

純:「・・・わん。」

翠:「おや?純が犬だったのかな?」

純:「わん!」

翠:「いいお返事!」

純:「わんわん!」

翠:「よぉし!こっちにおいで!」

純:「わん!」

翠:「よーしよしよしよしよし!」

純:「へへっ♪わんわん!」

翠:「はい!純!ハウス!」

純:「わん!」


(純、犬小屋にダッシュ)


翠:「純はいいこだね!今日はもうお家でゆっくりしようね〜。」

純:「わん!」

翠:「いいこいいこ!」

純:「へへっ♪翠にいい子いい子してもらっちゃった♪」


純:「あれ?何がしたかったんだっけ?」




(次の日)




純:「ねぇ、翠!翠は甘いもの好き?」

翠:「一緒に暮らして長いのに、今更?」

純:「改めてちゃんと聞いておきたくて!」

翠:「そ、そうなの?うん、好きだよ。」

純:「そっかぁ。どんなのが好き?」

翠:「ど、どんなの?質問がアバウトすぎて返答に困るんだけど。お菓子とか?」

純:「お菓子というか・・甘いもの?」

翠:「ケーキとかパフェとか?」

純:「そうそう!ケーキとかパフェとかで、どんなのが好き?」

翠:「うーん、結構なんでも好きだけど・・・。

翠:あ!この間食べた、チーズケーキは美味しかったなぁ!純が作ってくれたやつ!」

純:「わぁ♪本当に?うれしいな!!」

翠:「甘さが絶妙で、ホールでも全部食べられそうだった!」

純:「へへっ♪あとは?」

翠:「あとは〜・・・。シャインマスカットのタルトも美味しかった!シャインマスカットって、ほんとに美味しいよね!」

純:「・・・え?」

翠:「ん?」

純:「・・・翠。それいつ食べたの?」

翠:「結構前に、友達とカフェでお茶した時!」

純:「友達と?」

翠:「うん、友達と。」

純:「本当に・・・ただの友達?」

翠:「・・・ん〜?」

純:「・・・。」

翠:「なぁに?純、ヤキモチ〜?」

純:「え!そ、そんな事ないもん!」

翠:「ふぅ〜ん?(ニヤニヤ)」

純:「・・・な、なに?」

翠:「ふふっ」

純:「な、なによぉ!」

翠:「可愛いなぁと思って。」

純:「!」

翠:「ヤキモチなんて焼かなくても大丈夫だよ。」

純:「ーーーーー!(言葉にならない声)」

翠:「そういうとこ、ほんとかわいいよね。」

純:「ヤキモチなんて焼いてないもん!」

翠:「テレなくてもいいって。」

純:「テレてないもん!」

翠:「そうかそうか、うんうん。」

純:「っていうか!今は翠の話でしょ!」

翠:「え?なんだっけ?」

純:「好きなケーキの話!」

翠:「それはもうしたじゃん。チーズケーキとシャインマスカットのタルトがおいしかったって。」

純:「あ・・・そうだね。」

翠:「そしたら純がヤキモチ焼くからぁ。」

純:「焼いてないって!」

翠:「そっか。まぁそういう事にしておいてあげる。」

純:「む、むぅー・・・。」

翠:「で?なんでケーキ?また作ってくれるの?」

純:「ふん!作んないもん!翠のばかー!」

翠:「ははっ!怒ってる純もかわいいよ。」

純:「ーーーーーっ!(照れる)」


(純、部屋に逃げる)


純:(翠ったら翠ったら翠ったら!もう!

でもケーキは聞けたぞ!シャインマスカットかぁ・・・。)




(次の日)




翠:「ねぇ、純?」

純:「なぁに?」

翠:「ここ数日、純の様子が変なんだけど、なんか企んでる?」

純:「え!?」

純:(なんでバレたの!?)

純:「そんな事ないよ?翠の勘違いじゃない?」

翠:「勘違いじゃないと思うんだけどなぁ?」

純:「なんの事かなぁ・・・(目が泳ぐ)」

翠:「・・・ふふっ!純はわかりやすいなぁ。」


(翠、純を見つめる)


純:「な、なに?」


(翠、純をじっと見つめる)


純:「な、な、な、なによぉ!」

翠:「なんか企んでることは確実なんだけどなぁ。」

純:「なにも企んでないってば!」

翠:「私に言えないこと?」

純:「え?」

翠:「何か悪い事考えてるの?」

純:「え?え?」

翠:「純が悪い事するなんて・・・。」

純:「え!?悪い事なんてしないよ!むしろ良い事だよ!」

翠:「・・・ふぅ〜ん?良い事企んでるんだ。」

純:「あ!むぐっ!(口を手で覆う)」

翠:「何を企んでるのかなぁ?」

純:「お、お、教えない!」

翠:「教えてくれないの?」

純:「・・・内緒。」

翠:「純、私に隠し事するんだぁ。」

純:「え・・・。」

翠:「淋しいなぁ。私は隠し事なんかしないのに、純は私に秘密があるのかぁ。」

純:「え?え?」

翠:「涙が出ちゃうなぁ。・・・しくしく。(泣き真似)」

純:「え、あ、え、ウソ!翠泣いてるの!?」

翠:「悲しいなぁ・・・しくしく。(泣き真似)」

純:「んーーー、あぁ、翠が泣いたらダメなのよ!私は翠を喜ばせたいのに!」

翠:「・・・じゃあ、教えてくれる?」

純:「え・・・でも・・・あの・・・。」

翠:「・・そうかぁ。隠し事かぁ。・・あぁ、また涙が・・・。」

純:「あぁ!ごめん翠!!ごめんって!!

純:教える!教えるよぉ!」

翠:「・・・うん。何企んでたの?」

純:「・・・。」

翠:「・・・?」

純:「・・・翠に色々聞いて、翠の好みとか調べてたの・・・。」

翠:「なんで?」

純:「・・・。」

翠:「?」

純:「・・・翠のお誕生日、お祝いしようと思って・・・。」

翠:「・・え?私の誕生日?」

純:「・・・うん。」

翠:「・・・んと、あれ?誕生日?」

純:「うん。」

翠:「だって、私の誕生日、先週だよ?純、一緒にお祝いしてくれたじゃん。」

純:「うん。」

翠:「チーズケーキ、美味しかったよ?」

純:「うん。喜んでくれて嬉しかった。」

翠:「・・・そうだよね。」

純:「うん。」

翠:「・・・私の誕生日?」

純:「うん、来年の誕生日、今から準備しとこうと思って・・・。

純:サプライズと、プレゼントと、ケーキ・・・。」

翠:「今から?」

純:「うん。」

翠:「・・・。」

純:「・・・。」

翠:「・・・ははっ!あははははは!」

純:「もう!笑わないでよ!笑われると思ったから、秘密でリサーチしてたのに!」

翠:「ふふっ!いやぁ、かわいいなと思って!」

純:「バカにして〜っ!!」

翠:「してないしてない!ふふっ!」

純:「笑ってんじゃん!」

翠:「ふふふっ!嬉しいから笑ってるの!」

純:「・・・ほんとに?」

翠:「ほんとに!

翠:純!ありがとね!本当に嬉しいよ。」

純:「・・・そっか。へへっ♪」

翠:「でもまずは、来月の純の誕生日、一緒にお祝いしようね!

翠:私も頑張っちゃう!」

純:「!うん!」



純:「リサーチは見事に失敗したけど、幸せだから、まぁいっか!へへへっ♪」



END