【外食問題】
今日は外食にしよう!
〚ご注意〛
・アドリブ大歓迎!常識の範囲内であれば、何をやっても大丈夫です。
・性別不問
・一人称、語尾等変えて頂いて構いません。
《登場人物》
①純(じゅん)性別不問
今日は外食推奨の料理上手。優柔不断。
②翠(みどり)性別不問
外食に行く所を考える人。料理下手。
-------❁ ❁ ❁-----ここから本編-----❁ ❁ ❁-------
純:「今日は外食にしよう!」
翠:「え?突然どうした?」
純:「今日はね、仕事でと〜っても疲れたのです!」
翠:「あー、お疲れ様。今日遅かったもんね。」
純:「そうなの。」
翠:「今仕事忙しいの?」
純:「うん、繁忙期だからね。」
翠:「そっかぁ。ほんとにお疲れ様。」
純:「ありがとう翠っ!(抱きつく)」
翠:「わぁ!びっくりした。」
純:「いい子いい子して。」
翠:「え?」
純:「いい子いい子。」
翠:「あ、うん。いい子いい子。(頭を撫でる)」
純:「えっへへへへへ♪」
翠:「・・・ちょっと・・・気持ちわ(るい・・・)」
純:「(離れる・被せて)でね!」
翠:「え、あぁ、うん。」
純:「今日はほんっとに疲れたので、夕食を作る気力もないのです!」
翠:「・・・そーかそーか。」
純:「そうなんです!!」
翠:「そ、そうなんだ。」
純:「です!!!」
翠:「・・・充分元気なように見える(けど・・・)」
純:「(被せて)なので!!」
翠:「は、はい。」
純:「今日は外食にしようと思います!」
翠:「はい。」
純:「いいですか?」
翠:「うん、いいよ。」
純:「よかったぁ!」
翠:「・・・いいけど・・・。」
純:「ん?なぁに?」
翠:「もし良ければ、私作ろうか?」
純:「え?」
翠:「純、疲れてるみたいだし、外出るのもめんどくさいでしょ?」
純:「・・・うん。」
翠:「だから、私作るよ。」
純:「・・・。」
翠:「ね?」
純:「・・・えと・・・。」
翠:「ん?」
純:「それは・・・、翠の気持ちは嬉しいけど、それはいいよ。」
翠:「え?なんで?」
純:「えと・・・。」
翠:「?」
純:「気持ちだけ受け取っておくね。」
翠:「え?だからなんで?純が疲れてる時くらい、私作るよ?」
純:「・・・ええと・・・、ね。」
翠:「純、いつも作ってくれてるし、たまにはさ、私がやるよ。」
純:「(大声で)大丈夫です!!!」
翠:「わっ!びっくりした!
翠:・・・え?だから、どうして?」
純:「・・・。」
翠:「?」
純:「・・・とってもとっても・・・言いにくいんだけど・・・。」
翠:「う、うん・・・。」
純:「この前、翠、何作ったか覚えてる?」
翠:「あ・・・、えと・・・。」
純:「覚えてる?」
翠:「・・・うん。」
純:「なんだっけ?」
翠:「・・・ホットケーキ。」
純:「どんなホットケーキだった?」
翠:「・・・真っ黒で、中生焼けの・・・。」
純:「だよね?」
翠:「・・・うん。」
純:「ホットケーキは、フライパン熱したら、粗熱を取ってから生地を入れないと、熱が強すぎて中焼ける前に焦げちゃうんだよね。」
翠:「そ、そうだね。知ってるよ・・・。」
純:「知ってるんだ?」
翠:「・・・知ってる。」
純:「翠、生焼け真っ黒ホットケーキ、何回作ったっけ?」
翠:「えと・・・2回かな?」
純:「10回だよ!だからもうやめてって、お願いしたんじゃん!」
翠:「そ、そうだっけ?へへ・・・。」
純:「さすがに10回もあんなに真っ黒に焦がしたら、焦げ付き防止加工してても、フライパン、もう使えなかったんだよぅ。」
翠:「そんなに真っ黒だった?へへへ・・・」
純:「真っ黒だったよ!中生焼けなのに、なんで外側だけあんなに焦げさせることが出来るの?ビックリだよ!」
翠:「だ、だってだって!何もしてないのに、勝手に焦げていくんだよ!?止められないじゃん!」
純:「なんで何もしないの!せめてひっくり返してよ!」
翠:「難しいじゃん!あたふたしてる間に、焦げてるんだよ!
あと、粗熱を取るって何!?どのくらいよ?冷めすぎたら焼けないし、触るとあっついし、わかんないよ!どうしようもないじゃん!」
純:「濡れ布巾にジュってやって、ジュが終わったらじゃんか!」
翠:「ジュが終わるまでってなんだよ!いつまでも言ってるんだよ!ジューってさ!ちゃんと聞いてるんだよ!ジュが終わったら、もう冷めてるの!だからまた火つけるじゃん!」
純:「弱火にしてよ!」
翠:「弱火ってなんだよ!どれくらいだよぉ!はっきりここが弱火って書いててよ!わかんないんだよ!」
純:「(肩で息をする)・・・ぜぇ、・・・ぜぇ。」
翠:「(肩で息をする)・・・ぜぇ、・・・ぜぇ。」
(少しの間)
(息を整えてから)
純:「・・・ということで。」
翠:「うん。」
純:「外食にします!」
翠:「はい!ありがとうございます!」
純:「こちらこそ!わがまま聞いてくれてありがとうございます!」
翠:「へへへっ。」
純:「へへへっ。」
翠:「何食べたい?」
純:「えー?私迷っちゃうから、翠決めていいよ。」
翠:「純疲れてるんだから、純の好きな物食べに行こうよ。」
純:「えー?うーーーーーーん。どうしよう・・・。うーーーーーーーん。うーーーーーーーーーーーん。」
翠:「・・・あ、うん、わかった。私が案出すから、それから選んでよ。」
純:「あ、よかった!ありがとう!」
翠:「うーんとね、じゃあオムライス。」
純:「あ、いいね!駅前に、新しくオムライス専門店ができたんだって!知ってた?」
翠:「うんうん、知ってる知ってる!ディスプレイ見たんだけど、美味しそうだったんだよね。いつか行きたいと思ってたんだ。」
純:「いいねぇ、オムライス!」
翠:「じゃあオムライスで決定でいい?」
純:「・・・あぁ、でも・・・。」
翠:「ん?何?」
純:「あそこ今、すごい行列だよ。」
翠:「・・・あ。」
純:「出来たばっかりで、評判もいいみたいだから、夕食時ともなると、早くて一時間待ちみたいだよ。」
翠:「一時間かぁ・・・。」
純:「私、立っていられないよ。」
翠:「え?」
純:「むくんでパンパンの私の足は、一時間という立ち地獄に、耐えられないよ・・・。パンパン足っ子(ぱんぱんあしっこ)だよ。」
翠:「パ、パンパン足っ子・・・。」
純:「パンパン足っ子の為に、今回は別のところにしてください!お願いします!」
翠:「そうだね。純疲れてるもんね。別の所で考えよう。」
純:「ありがとう!翠!」
翠:「うーんと、じゃあ・・・、ラーメンはどう?」
純:「ラーメン!いいね!」
翠:「純の好きそうな超こってりラーメン、見つけたんだよね。あそこなら、隠れた名店だし、そんなに並ばないし。」
純:「わぁ!やったぁ♪うれしい!」
翠:「・・・あぁ、でも・・・。」
純:「ん?なぁに?」
翠:「純、ラーメン食べるの遅いからなぁ・・・。」
純:「え?そんな事ないよ!」
翠:「え~?」
純:「だ、ダイジョブだよ!」
翠:「この前食べに行った時、一杯のラーメンに、何分かかってたっけ?」
純:「・・・っ。」
翠:「ん~?」
純:「・・・ご・・・。」
翠:「ご?」
純:「50分・・・。」
翠:「・・・純、熱いの苦手だもんね。」
純:「・・・あー・・・。」
翠:「食べ終わる頃には、ラーメン、冷めきってたもんね。」
純:「さ、冷めきってなかったよ!」
翠:「・・・本当に?」
純:「温もりを感じられたよ!」
翠:「ラーメンの温もり?」
純:「そう!ラーメンの温もり!」
翠:「温かかった?」
純:「ほんのり♪」
翠:「そっか。」
純:「・・・麺は伸びきってたけど・・・。」
翠:「そりゃあ、ね。」
純:「倍の量になっててお得!」
翠:「それ、おいしい?。」
純:「・・・えへ♪(ごまかす)」
翠:「・・・別のところにしよっか。」
純:「・・・うん、そうだね!パッと美味しく食べられるところにね!」
翠:「あとは、えーと・・・、お寿司とか?パッと行って、パッと食べて帰ってこれそう。」
純:「お寿司!好き!」
翠:「知ってる。」
純:「・・・へへへっ♪」
翠:「ん?何?」
純:「『知ってる』だって。」
翠:「そりゃあ、純の事ですから。何年一緒に暮らしてると思ってるの?」
純:「そうだけど!やっぱり、わかってくれてるのって嬉しいじゃん!」
翠:「純、わかりやすいし。」
純:「えー?単純バカってことぉ?」
翠:「ううん、素直でかわいいってこと。」
純:「・・・へへへっ♪」
翠:「純はかわいいねぇ。」
純:「翠もステキだよ!」
(同時に)
翠:「えへへへへへへへへへ。」
純:「えへへへへへへへへへ。」
翠:「じゃあ、夕飯はお寿司でいい?」
純:「あ、ちょっと待って!」
翠:「何?」
純:「やっぱり外食やめよう!」
翠:「え?なんで?」
純:「だって、翠は私の事良く分かってくれてるのに、私が理解がないみたいで嫌なんだもん。」
翠:「え?どういうこと?」
純:「今日は翠が作ってくれる、ホットケーキにしよう!」
翠:「え!?」
純:「ちゃんと焼けるようになるまで、付きっきりで教えてあげるからね!」
翠:「え!?で、でも、純はパンパン足っ子で・・・。」
純:「そんなの!翠の優しさという名のヒールで、あっという間に治ったもん!!」
翠:「お、お腹すいてるでしょ?」
純:「翠の愛がこもったホットケーキで、私のお腹を満たしてね!」
翠:「え!?えーー!?」
純:「さぁ!!美味しく焼き上がるまで、何度でも挑戦しよう!」
翠:「えーーーーーーーーーー!?!?」
純:「二人で力を合わせて、あのホットケーキの頂(いただき)まで、頑張って登り切ろうね!」
翠:「えーーー!!お腹すいたよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
END
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