【ネギ問答】
ネギ買ってきてほしい人と、買いに行きたくない人の問答です。
〚ご注意〛
・アドリブ大歓迎!常識の範囲内であれば、何をやっても大丈夫です。
・性別不問
・一人称、語尾等変えて頂いて構いません。
《登場人物》
①純(じゅん)性別不問
ネギを買ってきてほしい人。
②翠(みどり)性別不問
ネギを買いに行きたくない人。
-------❁ ❁ ❁-----ここから本編-----❁ ❁ ❁-------
純:「ネギ買ってきてほしいの。」
翠:「ネギ?」
純:「うん、買ってくるの忘れたの。」
翠:「何作ってんの?」
純:「親子丼。」
翠:「・・・ネギなくても良くない?」
純:「え!?」
翠:「え?」
純:「ネギなくてもいいの!?」
翠:「え、別にいいけど。」
純:「だって彩り悪くなるよ?」
翠:「味に支障はないじゃん。」
純:「最後に乗っける、ネギの風味がいいんじゃん。」
翠:「玉ねぎ入ってるし、大丈夫じゃない?」
純:「玉ねぎとネギは別物でしょう!?」
翠:「同じネギじゃん。」
純:「ネギ違いじゃん!」
翠:「どう違うの?」
純:「ネギは、ヒガンバナ科ネギ属に分類され、βーカロテン、ビタミンCなどが豊富です。白い部分に多く含まれる硫化アリルは、消化液の分泌を促して、食欲を増加させる他、ビタミンB1の吸収を助け、疲労回復に繋がります。体を温めて血行を促進させる効果も期待できます。」
翠:「何?突然。」
純:「ネギについて、知りたいのかなぁと思って。」
翠:「突然の長文で、あんまりわかんなかった。」
純:「玉ねぎは?」
翠:「え?」
純:「翠は玉ねぎのことについて、何を知ってるの?」
翠:「えー・・・。」
純:「何も知らないなら、ネギと同じなんて言わないで。」
翠:「玉ねぎも、ネギと同じで、ヒガンバナ科ネギ属に分類されます。玉ねぎも、ネギ同様、硫化アリルが多く含まれており、ビタミンB1の吸収を助け、疲労回復に繋がります。また、血液が固まるのを抑えるので、動脈硬化、高血圧などの予防効果も期待できます。」
純:「・・・びっくりした。私の話、ちゃんと聞いてたんだね。」
翠:「主な栄養素とかは変わらなそうだよ?」
純:「でも味違うし、最後にネギ乗ってるのと乗ってないのとじゃ全然違うんだよ!」
翠:「私は気にならないけどな。」
純:「私は気になるの!」
翠:「でも食べるの私たち二人でしょ?」
純:「そうだけど。」
翠:「私はなくても大丈夫。」
純:「私はないとヤなの。」
翠:「でも食べるの私たち二人でしょ?」
純:「だから、そうだよ。」
翠:「純、買ってくるの忘れたんでしょ?」
純:「だから買ってきてってお願いしたんじゃん。」
翠:「私なくても大丈夫。」
純:「わかったけど、私は欲しいの!」
翠:「純が我慢すれば良くない?」
純:「え?」
翠:「ネギがほしい純が、ネギ買ってくるの忘れたんだから、純が我慢すれば良くない?」
純:「何その三段論法!?」
翠:「ね?」
純:「確かに忘れたのは私のミスだけど・・・。」
翠:「ほら、ね?」
純:「でも・・・。」
翠:「ん?」
純:「・・・。」
翠:「どした?」
純:「・・・」
翠:「どしたどした?」
純:「でも、いつも私料理頑張ってるじゃん。」
翠:「うん、頑張ってくれてるね。」
純:「翠が料理苦手だって言うから、私頑張ってるじゃん。」
翠:「うん、いつもありがとう。」
純:「ネギ、買ってきてくれても良くない?」
翠:「え?」
純:「ネギがどうしても欲しいの。」
翠:「・・・。」
純:「ネギがないと、恥ずかしくて翠に食べてもらえない・・・。」
翠:「食べるよ?」
純:「ネギがない親子丼なんて、親子丼じゃない!」
翠:「親子丼だよ?ネギなくても大丈夫!」
純:「そんな未完成品、翠に出せないよ!」
翠:「そんなことないよ、お腹空いてるし、早く食べたいよ!」
純:「だめだよ!これを出したら、恥ずかしくてもうお嫁に行けない!」
翠:「ネギで!?」
純:「もう出家するしかなくなっちゃう。」
翠:「ネギ出家・・・。」
純:「ネギ寺に・・・。」
翠:「ネギ坊主・・・。」
純:「ネギを供養し続けます・・・。」
翠:「ネギチーン・・・。」
純:「・・・レンジでチンしたの?」
翠:「鈴(りん)を鳴らしたの!供養したの!」
純:「・・・ねぇ?」
翠:「・・・え?」
純:「私の出家を食い止めてください。」
翠:「ネギで?」
純:「ネギで。」
翠:「ネギ防止。」
純:「それはネギを防止してるみたいだけど。」
翠:「今まで数々の変なネギ発言あったけど、今さらつっこむ?」
純:「私しっかり者なので、ついついつっこんじゃうの。」
翠:「え?あなたはボケなのでは・・・?」
純:「・・・え?」
翠:「そもそもネギ買い忘れるし。それはもう財布を忘れたサ〇エさんのよう。」
純:「私あんな髪型してないよ?」
翠:「そこじゃないんだわ。」
純:「万引きもしてないよ?」
翠:「それ替え歌の方じゃん!」
純:「分からない人は、『サ〇エさんの替え歌』でググってみてね!」
翠:「誰に語り掛けてんの!?」
純:「ルールルルルッルー♪」
翠:「今日もいい天気〜♪」
純:「いい天気だから、ネギ買ってきてくれるよね?」
翠:「また戻ったね?」
純:「だって、ネギほしいんだもん。」
翠:「ネギの代わりに、冷蔵庫にあるもの乗せたら?」
純:「例えば?」
翠:「彩りだったら、三つ葉とか。私にはそっちの方がオーソドックスなんだけど。」
純:「そんなオシャレなものないもん。」
翠:「三つ葉、オシャレなの?」
純:「普段使わない、彩りだけで使う食材はオシャレだよ。」
翠:「まぁ、確かに、三つ葉はあとはお浸しにするくらいか。」
純:「ネギは他の料理にも使えるもん。」
翠:「・・・案外まともなこと言ってるよ。」
純:「他には?」
翠:「他?」
純:「他に変わりになるもの。」
翠:「・・・かいわれ大根とか?」
純:「・・・苦いじゃん。」
翠:「え?」
純:「・・・かいわれ大根苦くない?」
翠:「まぁ、苦いけど。」
純:「ヤじゃん。」
翠:「それは純の好き嫌いじゃん。」
純:「作り手、私だよ?」
翠:「そうだね。いつもありがとう。」
純:「どういたしまして。苦いのを親子丼に入れたくないじゃん。」
翠:「・・・。」
純:「親子丼は、甘いタレに鶏肉、玉ねぎ、卵を煮込んで、ホカホカのご飯に乗せるから美味しいんじゃん。」
翠:「それに苦味足せば、大人の味になるよ。」
純:「・・・私は子供でいたいの。」
翠:「は?」
純:「甘くて美味しい親子丼に囲まれて生きていたいの!!苦いのなんていらないやい!!」
翠:「『やい!』!?今どきそんな言葉を使う子供なんていないよ?」
純:「生意気小僧っぽくてかわいくない?」
翠:「かわいくはないかな、言ってるの純だし。」
純:「・・・え?(泣きそう)」
翠:「あー、えー、あー、か、かわいいです。」
純:「そうだよね!」
翠:「・・・はい。」
純:「はい、他に。」
翠:「え?」
純:「他に変わりになるものは?」
翠:「あ、まだ続くんだ、ネギの代わりになるもの。」
純:「だって親子丼できないよ?」
翠:「もうなくてもいい(んじゃないかな)」
純:「(被せて)何か言った?」
翠:「な、なんでもないです。」
純:「他にないの?他に!」
翠:「あとはなんだろ?グリーンピースとか?」
純:「グリーンピース?」
翠:「グリーンピース。」
純:「グリンピースじゃなくて?」
翠:「いや、グリーンピースでしょ。」
純:「ずっとグリンピースって言って育ってきたんだけど。」
翠:「でも英語の綴りだと、G、R、E、E、N、P、E、A、Sだから、グリーンピースでしょ。」
純:「・・・グリンピース・・・。」
翠:「グリーンピース。」
純:「・・・グリンピース・・・。」
翠:「それだと、GReeeeNさんも、グリンさんになっちゃうじゃん。」
純:「GReeeeNさんは、eが多いじゃん。」
翠:「グリーンピースだって、2つついてるよ?」
純:「eの多さが違うよ!」
翠:「え?」
純:「GReeeeNさんは、4つもついてる!」
翠:「そ、そうだけど・・。」
純:「4つもついてれば、ねぇ?」
翠:「ねぇ?って言われても・・・。何個ついてれば、純は伸ばすと思ってるの?」
純:「・・・3つから?」
翠:「その考えだと、純は、色のグリーンも、グリンって呼ぶことになるけど、OK?」
純:「それば緑じゃん。」
翠:「緑にも英語があるよ?」
純:「緑は緑だもん。」
翠:「緑は日本語だから。英語で言うと緑はグリーンなんだって。」
純:「緑なのに?」
翠:「純にとっては緑でも、海外の人にとったら、緑はグリーンなんだよ。」
純:「・・・。」
翠:「分かった?」
純:「・・・ぷっ。」
翠:「え?」
純:「ふふっ、あはは、あはははははははっ!!」
翠:「なに!?急に笑いだして。」
純:「翠が緑緑言うから、どっちのミドリかわかんなくなっちゃうじゃん!あはははっ!あーおかしいっっっ!!」
翠:「はぁ!?」
純:「・・ぷっ・・くっ・・翠が緑の事を詳しく説明している・・・はっ・くっ・・」
翠:「純がグリーンは伸ばさないって言うから、色に例えて説明してんじゃん!」
純:「・・くっくっ・・うん、・・翠が緑をね・・ふっ!!」
翠:「あー!!もう!!もう純とは話さない!!ネギも絶対に買いに行かない!!」
純:「えー!!ごめんて!!ネギネギ!!ネギ買ってきてぇ!!」
翠:「自分で行けばぁ?」
純:「だってもうすぐ親子丼できるんだよ?もうネギ乗っけて、ご飯によそうだけなんだよー?」
翠:「知らないっ!」
純:「・・・・・・・あ。」
翠:「・・・なに?」
純:「お米も切らしてた。・・・・・テヘペロッ♪」
翠:「自分で買って来なさぁぁぁぁぁぁい!!!!!」
END
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